とうとう息子の学校の新学期が本日始まりました。朝、8時半に担任の先生より電話があり、まだ登校していないと連絡を受けました。
このままだと学校をやめなければならなくなるだろうと私は考えています。なんとかならないのでしょうか?私が東京へ行き捜索しても息子と出会える可能性は低いです。やはり自発的に帰って来てくれないと。
息子が東京へ行ったのか確証がないまま、都内を探しまわろうというのですから、徒労に終わるのを覚悟の上です。駅周辺や隣の市あたりに身を潜めている場合、誰かに目撃されるかもしれません。でも、最近の息子を知っている大人は先生以外は、ただ一人しかいません。
私はその唯一の大人である緑川氏にお願いしようと思い、電話しました。息子を見かけたら、私に連絡してくれる様頼むつもりでした。
「 電話ではあれだから、今から行きますよ。 」
そう言うと、緑川氏はわざわざ訪ねてくれました。緑川氏は息子が幼稚園に行っている頃から知っており、今年に2月には3人で回転寿司を食べに行った事もあります。だから息子に出会ったら分かる筈です。
私は念のため、息子の写真を印刷して渡しました。そして息子が家出した経緯などを話したのでした。
「 早く帰ってくれないと、学校を休学しないとならない。するとまた、お金がかかるんですよね。 」
私がそう愚痴ると、” 本人が帰ってきた後の事は考えない方が良い ”と言います。色々な事情や条件から考えていくと、かえって息子が戻り難くなるとアドバイスしてくれました。
色々話をすると少し気が楽になってきました。それに息子は東京へ行った可能性が大きいという話になりました。やはり私は東京に行かなければならないと強く思う様になりました。
人に相談するというのは、とても大事なことなのだなぁ ・・・
私は緑川氏と話をしてつくづく感じました。緑川氏はそれが分かって、話し相手になりに来てくれたのでしょう。本当にありがたいです。
夜、妻にしばらく実家を拠点にして東京で捜索して来ると伝えました。
「 えっ、本当に行くの? 」
妻が驚いたのには意外でした。私が行くのは嫌がっていました。
「 探し出すのは無理だよ。 」
そんなことは分かっています。それでも、今行かないと、一生後悔することになるでしょう、息子がずっと帰って来なかったならば ・・・
妻が今週末、近場でキャンプに誘われたので、娘を連れて夜に行ってこようと思っていたのだが、良いか? と聞いてきました。一晩、家には誰にもいなくなります。万が一息子が帰って来るかもしれません。それを思うと誰かが家にいないとならないです。
「 良いんじゃないの、一晩なら。 」
けれども、私が緑川氏に相談して気が楽になった様に、妻にもそういう相手が必要でしょう。そのキャンプ仲間は息子が小学生の頃から一緒にキャンプに行っていたので、妻も赤裸々に話ができると思います。夜、たき火に当たりながら、相談したら、きっと少しは気が楽になるでしょう。
家出息子捜索日記
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- 息子の嘘のバイト
- 再び嘘をつかなければならなくなった息子
- 行方不明者の届け出
- 家出の手がかり 自転車防犯登録番号
- 息子の自転車を探す
- 自転車発見! 家出の足取り
- 銀行口座の取引履歴を調べる
- どうしてお盆に失踪したのか?
- 個人情報保護法の壁
- 緊張はピークに 息子の失踪から5日目
- 真夜中の東京を家出人の捜索
- 留守録への期待
- まだ息子の帰りを待つ段階
- 失踪8日目に、息子へ送ったメール
- ハローワークが家出や失踪をし易くしている
- 高額の嘘 奨学金の申請
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- 家族も、学校も、全てを捨てて
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- 眠れなかった池袋の漫画喫茶
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- 家出人の発見 息子に会いに小田原へ
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